調査内容
About Investigation
全体調査
2010年度から開始したエコチル調査は、3年間で約10万人の妊婦さんに参加登録をしていただきました。ご登録いただいた妊婦さんの妊娠期から出産時にかけて、妊婦さんやそのお子さんの血液、尿、母乳等の生体試料の採取を行いました。その後は、お子さんが13歳になるまでの間、「年2回の質問票による調査」「学童期検査」「乳歯調査」等を行います。 また、お子さんが10歳になると、お子さん自身に答えていただく質問票「子どもアンケート」が始まります。子どもアンケートでは、お子さんの普段の生活や感じていること等、お子さん自身にしかわからないことを教えてもらいたいと考えています。
出典:エコチル調査コアセンターホームページ(https://www.nies.go.jp/jecs/pr/studyinfo/mainstudy.html)
また、エコチル調査は多くの研究成果が報告され、貢献度が高い事業として社会的に認められたことから、13歳以降も調査を継続できることになりました。これにより、化学物質のばく露や生活習慣が、胎児期から小児期の子どもの健康にどのように影響するのかを明らかにすることに加え、思春期以降に発症する疾患やお子さんたちの次の世代の子どもの健康との関連も調べられるようになり、より一層社会貢献度の高いプロジェクトへと発展します!
質問票調査
お子さんのお誕生日近くにお送りする「年齢質問票」と小学校の学年ごとに一斉にお送りする「学年質問票」の年2回のご記入をお願いしております。
10歳質問票では子どもアンケートを専用の封筒に入れ、
保護者の質問票に同封してご返送ください。
詳細調査
全体調査参加者の中から、無作為に選ばれた約5,000人の方にご協力いただき、質問票だけではわからないようなより詳細な調査を行っています。この調査ではお子さんが1歳半になった時から13歳になるまでの間「訪問調査(居住環境や生活環境についての調査)」、「精神神経発達検査(お子さんの発達についての調査)」、「医学的検査(お子さんの健康状態や成長についての調査)」を継続的に行います。実施項目は年齢によって異なります。
熊本では、142名の方にご参加いただいています。
出典:エコチル調査コアセンターホームページ(https://www.nies.go.jp/jecs/pr/studyinfo/subcohort.html)
学童期検査
2023年度からは、小学6年生を対象とした「学童期検査(小学6年生)」が始まりました。小学6年生になるお子さん全員を対象に、順次調査をお願いしています。ご協力いただけるお子さんには検査会場にお越しいただき、全国で統一された機器や方法で、身体測定や精神神経発達検査を行います。
※検査の内容はユニットセンターごとに異なる場合があります。
動画(ようこそ!学童期検査へ)
学童期検査カレンダー
乳歯調査
参加者の皆さまから抜けた乳歯をご提供いただき、乳歯中の化学物質を分析する調査です。乳歯には、お母さんのお腹にいる時から、生まれた後およそ1年間に、お子さんが取り込んだ化学物質の情報(取り込んだ時期や量など)が記録されています。最近の研究では、化学物質の取り込みが、数日から1週間の単位で過去に遡って分析できるようになっています。いわば、乳歯は取り込まれた化学物質の情報を閉じ込めたタイムカプセルのようなものです。